燻製サバのペペロンチーノ
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こんにちは、糸島スモークです。
最近、実家に帰省した際に母ちゃんに「あんたが作る燻製とやらを食べてみたいんだけど」とリクエストを頂いたので、母に燻製を振舞ってあげました。
その際諸事情あって自作の燻製器や市販の燻製器を持って帰るわけにもいかなかったので、現場で調達した段ボールと網で簡易自作燻製器を作ってみたのでそのレビューをしてみたいと思います。
目次
なんで段ボールの燻製器だったのか
お恥ずかしい(ってわけでもないけど)ことに私は九州の某島の生まれでして、実家に帰省する際は飛行機もしくは船で帰省しないといけません。
市販の燻製器を持って帰るにはかなり面倒です。
かと言って、最近燻製にハマっていて、息子と燻製をつまみながらお酒を飲むのを楽しみにしている母を無視するわけにもいきません。
そこで思いついたのが、段ボールで燻製してやろう!という目論見です。
正直、今まで段ボールの燻製は避けてきました。
その理由は、僕がマンション住まいであり、換気扇の下、ガスコンロの上で上手く煙を換気扇に吸わせる段ボールがイメージできなかったこと。
そりゃあ庭付きの戸建に住んでいる方や土地を持っている方ならまだしも、都心部のマンション街に住んでいる身としてはなかなか段ボールで燻製しよう!という気にはならないのが本音です。
マンション住まいの方はこちらの記事もお読みください(【オススメ】マンションでも苦情が来ない!オススメの燻製器ベスト3)
そんなこんなで段ボールので燻製を避けて来たわけですが、久々の帰省(実家には庭があります)というチャンスをいい機会に段ボール燻製器にチャレンジしてみました。
帰省前に電話で母にはこう告げました。
「魚焼く網と適当な段ボール用意しといて」
段ボール燻製器のメリット
実際のレビューに入っていく前に僕が考える段ボール燻製器のメリットデメリットを紹介しようと思います。
まずはメリットから
格安、とにかくお金がかからない
僕も燻製器に関して研究したり、色んなメーカーの製品を使ってみたりしましたが、コスト面で言えば段ボール燻製器がダントツで安いです。
先ほどの僕のセリフにもあるように正直家に段ボールと適当な網があれば後は燻製材(段ボールは温燻のみなのでスモークウッド)を用意すれば出来ます。
段ボールも近所のスーパーなどで「段ボール下さい」と言えばもらえますし、最悪網も今のご時世100均に色んなサイズの網が売ってあります。
燻製材合わせても燻製器自体で500円かからないぐらいですかね。
燻製ってこんなに安くできるんだ!と驚かれる方もいらっしゃるかと思います。
そうなんです、燻製は以外と低コストで簡単にできる調理方法なんです。
荷物にならない、かさばらない
段ボール燻製器はとにかく場所を取りません。そして荷物にもなりません。
前述の通り、僕は帰省の際に段ボール燻製器を検討しましたが、正直キャンプやバーベキュー、釣りやピクニックに出かける際にもオススメです。
車での移動であるならば段ボール、網、燻製材だけなので全然かさばりません。なんなら、段ボールの中に飲み物を入れてもいいぐらいです。
実際に僕が使用した段ボールはこんな感じの1ℓペットボトルが6本入る奴です。
さすが母。はちみつレモンとはチョイスが秀逸。子供時代を思い出させます。
片づけがめちゃくちゃ簡単!
かさばらないということは片づけも簡単です。
網を取って折りたたむだけ。段ボールは燃えるごみにポイッて感じです!
バーベキューなどで使用する際は終わった後の炭で燃やしてしまうのもいいかもしれません。(責任は負いかねますが)
片づけが簡単!というのもあるんですが、段ボールの燻製器だと、燻製特有の汚れが手などに付きにくいっていうメリットもあるんですね。
燻製は煙を充満させて、食材を燻すので、燻製器の内側にかなり汚れが付いてしまいます。
鉄製の燻製器だと何度か使っているうちにかなり汚れてしまい、かなり気合入れて掃除しないと綺麗にならなかったりするんです。
段ボール燻製器の場合はそういった心配もないです。だって折りたたむだけですもの。
今から燻製を初めてみたい!って方はあまりピンと来られないかもしれないですが、以外と燻製の匂いって手につくと長時間残ったりするんですよね。
温度が上がりにくい・結露が出来にくい
メリットと言えるかわかりませんが、段ボールの燻製器は温度が上がりにくいです。
温度管理が重要な燻製ですが、あんまり温度が上がりすぎると食材に火が通りすぎて絶妙な味が出せなかったりします。
後はチーズが溶けだしたりしてしまうのも温度が上がるデメリットですね。
燻製器内の温度管理は燻製をやっていくうちでの大きな技術が問われるところです。
専用の温度計も売ってます。
また食材の温度が上がりすぎた場合、燻製器内に水分が充満し、結露が起きてしまいます。
その結露が燻製器内の天井部分に溜まり食材に垂れるとかなり酸味のある味がついてしまうので要注意です。
これは熱燻でよくある現象ですね。
ただし、段ボール燻製器の場合、水分を段ボールが吸ってくれるので、そこの心配もありません。
温度管理や調節をしっかりやっておけば特に他に気にすることはあまりないという感じですかね。
結構盲点ですが、段ボール燻製器の大きなメリットでもあります。
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準備するもの、工程
ここまで説明すれば、もう十分ですよね。初心者にもオススメな段ボール燻製器の作り方を紹介していきます。
用意するもの
段ボール
網
燻製材
食材
以上です。
段ボールがあんまり大きすぎると網を引っ掛けるのが面倒なので要注意!
僕が使用したのはこれぐらいのサイズです。
サイズは図っておりませんが、段ボールも網も45㎝×20㎝程度で少し網の方が大きく、すっぽり入るというわけでもなかったのでしっかり網を固定させるために段ボールに切り込みを入れて行きます。
底の部分から20㎝程上、片側にカッターで切り込みを入れ、そこに網をはめ込みます。
こんな感じ。
両方に切り込みを入れると網の幅が短く安定しなかったので、もう片方はマッチで支えることに。
見えにくいかもしれませんが、今回は風通しを良くするために、底近くに空気穴をあけてます(丁度上部画像のバーコード部分)
これで網は固定させられたので後は食材を並べて燻して行くだけです。
両方とも切り込みではめているわけではないので、網を傾け、火をつけた燻製材を投入。
食材を並べて行きます。
食材はチーズ、ウインナー、イカです。
比較的下ごしらえがいらず、さっとできてしかも燻製を楽しみやすい、初心者に振舞うにはうってつけのラインナップです。
いざ燻製!
段ボールの取っ手部分が空いており、煙を逃がしてしまう可能性があったのでガムテープで封をしました。
風通しを調整するためにガムテープを調整して、重しで蓋をして2時間弱放置...
大成功!
チーズが一個無くなっているのは途中でつまみ食いをしたからですw
ちなみに今回の燻製材はお気に入りのウイスキーオークを使用しました。
ほのかに甘みがあり、値段は少々高いですが人に振舞う場合はウイスキーオークを使用してます。
第2弾は鶏肉を茹でて鳥ハム風、親族に人気だったチーズを再度買ってきて燻製しました。
出来あがりは
こんな感じ(アングル逆ですみません)。
今回燻製したもの一覧。
燻製って時間がかかるものですが、燻製してる間に友達としゃべったり、家族と団らんしたりと意外と待ってる時間も全然苦にならないんですよね。
お酒を飲み始めるギリギリに燻製し始めると焦ってしまいますが、時間に余裕を持って準備しておけば燻製している時間も有効に使えることができます。
正におつまみ(お酒を飲む機会)に持ってこいだと言えますね。
まとめ
段ボール燻製は手軽で簡単!費用も全然かからないので、今から燻製を始める人もある程度自宅で燻製している人にもオススメです。
完全に手作りなので、DIY感というか、自分で一から作った感じも体感できるので、満足度も個人的には高かったです。
バーベキュー、キャンプなどのアウトドアでもオススメです。
今回は簡単なものでしたが、次回はもう少し手の込んだ段ボール燻製器を作って燻製してみたいと思います。
是非参考になれば幸いです。皆さんも段ボールで燻製してみましょう!
それでは!
自分で燻製器作っちゃいました。